第1回京都”まゆまろ杯”スマホアプリコンテストで優勝しました!!!

『ジオどす』が「京都“まゆまろ”杯 第1回 スマホアプリコンテスト」で、330作品中1位を受賞しました!


 

あらためて、京都府の方、審査員の先生方、主催・協賛・協力の企業さまに御礼を申し上げます!
 
 
 
歴史ある京都には、中の人には当たり前すぎて気が付かないことが沢山あります。
【◎◎通◇◇通◯◯上ル】 などといった住所表記を見られた事があるでしょうか。「姉三六角蛸錦」の歌が有名だと思います。
(実はこの歌に出てくる通りは大きな通りだけで、他にもたくさん通り名はあります)
 
これが京の通り名という住所表記で、市内中心部では今もごくごく当たり前に使われています。
郵便配達や消防、戸籍まですべて通り名が書いてありますので、タクシーに乗っていわゆる総務省住所を告げても、運転手さんに「わからないので、通りを教えてもらえますか?」と言われた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
 
この住所表記は世界的にもめずらしいシステムです。
奈良や大阪の様に世界には碁盤の目状に街路を配した古代中国の都市計画システムを基礎にした多くの都市がありますが、この住所表記は京都のみです。
欧米のストリートアドレスとも似ているのですが、京の通り名は交差点起点の発想なのが独自なところです。
しかも、新し呼び方、新しい通り名が毎年生まれてくるという、不思議なアドレスシステムなのです。
 
このような個々の京都人の頭の中に存在し、共通了解として空気のように十分に機能している通り名も、ここにきて困ったことが起きてきました。
 
IT/Webの発達で住所を緯度経度に変換してPCやモバイル端末、カーナビで使うことが多くなって来ましたが緯度経度に変換するにはピンポイントを指し示す必要があります。この作業をジオコーディングといいます。
通り名を普段使われている方はご存知のように「この辺からこの辺を歩くと見つかるよ」という通り名表記のシステム上、正確なジオコーディングは原理的に不可能なのです。
 
このため、GoogleMapを始めとするITを使った地図サービスで通り名はほぼ無視されている状態でした。
世の中のIT化の流れは抗えない大きなものですので、通り名と郵便住所を組み合わせたり、Webサイトには通り名を使わなくなって来たりとじわじわと肩身の狭い扱いを受けるようになっています。
このままだと、1000年以上の歴史を持つ住所システムが消えてしまうことになりかねません。
 
「だいたいこの辺なんだけど。。」をWeb/ITで表現すること。
 
私たちはアバウトなジオコーディングをするという発想の転換をして、「ジオどす」を開発しました。
まだまだこれから解決しなければばならない課題が多いのですが、受賞を機にさらに磨きをかけて観光や海外からのお客さま、災害時の対策などに使ってもらえるようにしていけたらと考えています。行政との連携を模索するきっかけにもなればありがたく思います。
 
今後ともご支援を賜りますようお願いいたします。